MARCHE BAG

2020年5月、マダガスカルでコロナが
流行り出した頃に、AMPIANAの
メインシリーズであるMarché bagが
ブランドのファーストアイテムとして
製作されました。

きっかけは、市場で見つけたカゴバッグ。
現地では、家庭にひとつは
必ずあるほどポピュラーで、
水草を使用しているのが一般的です。
主に日常の買い物に使われますが、
野菜やフルーツだけでなく、
肉や魚もポンポン入れて使われています。

皆が使っているカゴバッグを
自分も欲しいと言葉もまだわからない中、
勇気を出して金額交渉もして購入しました。

なんだかやっと、マダガスカルに
受け入れられたような気がして、
嬉しさと共にワクワクとドキドキが
湧き上がってきたのを覚えています。

湧き上がった気持ちをそのままに
自分で作ってみたい!と
思い切って職人探しを始めました。

しかしながら、私たちのいるトアマシナでは、
ラフィアを扱う職人は少なく、
数ヶ月間見つかりませんでした...

そんな中、ようやく1人の職人に出会い、
製作をスタートしました。

始めは全くうまくいかず、途方に暮れていましたが
熱量は変わらず、何度も何度も改良を繰り返して

初代Marché bagが完成しました。

市場のカゴバッグと同じサイズで
ラフィアを使って頑丈に。
更に使いやすくと、内ポケットが付き、
底の補強に中敷きを入れました。

マークは、悩みに悩んで
結局、マダガスカルの国旗の3色だけに。
いつかこのバッグが有名になった時に
ブランドロゴじゃなくて、マダガスカルが
皆に知られているようになったらいいな
と思いを馳せていました。

今はラフィアで位置も違いますが、
初代は、持ち手に刺繍糸で付けていました。

その後、軽量化や補強等のマイナーチェンジを
繰り返して、今の形になっています。

編み終わりのもっこりした部分もその一つで、
たまたま、ある職人さんが
自然に生み出したものでした。

無理やり綺麗にするのではなくて、
自然にマダガスカルで生まれたデザインを
大切にしようとこの編み終わりを選びました。

不完全さにこそ、手仕事の奥ゆかしさと美しさが
あるのではと思っています。

数日かけて手作業で丁寧に作られて
数ヶ月かけて船に乗って日本まで来ています。

大切に、でもガシガシ使って、
壊れたら修理して長く使って育てていただける。

マダガスカルと職人の思いが乗っている
AMPIANAを代表する
私たちの大切なバッグです。

- Marché bag series -

Marché bag (L)

Marché bag (M)

Marché bag (S)